Room 1
【Emiko Nakayama / Akari Mitsuhashi / Yumi Masuda / Tomomi Yoshizawa】
“ mamas ” 中山恵美子 / 三橋灯 / 増田有美 / 吉澤知美
2026.1.30(Fri) - 2.14(Sat)
Close : 日・月・火曜 / Sun, Mon, Tue
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00
*レセプションパーティーはございません。

▶︎PRESS RELEASE

左から増田有美、三橋灯、中山恵美子、吉澤知美

s+arts(スプラスアーツ)より、中山恵美子、三橋灯、増田有美、吉澤知美によるグループ展「mamas」の開催をご 案 内申し上げます。この4名は、展覧会タイトルにもあるように、子育て真っ只中のママ達であり、時間的にも精神的にも限られる中、自身の作品制作に向き合い続けているアーティストです。特に幼少期の子供を持つ彼女達の1日は、多種多様のタスクを勇往邁進し、自分の時間を持つ間も無くあっという間に過ぎていきます。
子供の世話の他、家事や仕事などをこなしながら、日々の生活に追われている中で、作品制作を後回しにせざるを得ない時が多くあることでしょう。同じ状況下にいるディレクター陣を持つギャラリーとしてs+artsは 、それで も自身の制作を続けたいと願う彼女達を応援したいという想いで、本展を開催いたします。

中山恵美子は、和紙や包装紙に墨やアクリルとコラージュで作品を制作する作家です。日常の中に潜む非日常や、個人の思い入れによる物事の見え方の変化などをテーマにしています。独特のタッチと感性から表現される彼女の作品には、鑑賞者の予想に反した新たな観点で物事を捉えることが数多く見られます。二児を育てる中で、より毎日の大切さや尊さを感じるようになったという中山は、木々の緑が風に揺れる音を聞くだけで心も揺れたり、相手の目を見て話すとき、相手の目を通して自分が見えるという驚きを、改めて感じていると話します。絵本を読む機会も増え、表現方法にも影響するようになったという中山の、変化を題材に制作した新作群を本展にて発表いたします。

三橋灯は、下地処理を施さない綿布に絵の具を滲み込ませていくステイニングという技法で、主にアクリル絵の具を用いて制作しています。日常から生まれる曖昧な記憶のカケラや出逢ったモノを画面の中で複数重ね、写真表現のアレ・ブレ・ボケや映像の走査線などのノイズを引用することで違和感と親近感が画面に共存する作品を描いています。鉛筆によるデッサン作品も積極的に制作し、残像を取り入れたような作品の構築を目指しています。近年では、「そこに在るひかり」を中心のテーマに制作をしています。日常の中にあるモノを拾い集めたモチーフをもとに創造し、画面の上で再構築するという方法で制作された作品は、光の様々な表情が捉えられ、三橋の独創的な世界観が広がっています。

増田有美は、主に色鉛筆とアクリル絵具を使って制作しています。日常生活を送る中で浮かんでくるインスピレーションを頼りに、色鉛筆の淡いタッチを少しずつ丁寧に重ねながら、心に引っかかった様々なモチーフを組み合わせて描くことで、言葉では説明しにくい心の奥にある想いや、自然の中に潜む命の気配、見えない世界の構造を表現しようと試みています。植物や動物などの自然物と、身の回りの日用品、そして鹿やリボン、紙飛行機などの象徴的なモチーフを組み合わせて描くことで、存在が響きあう瞬間やつながりの感覚を探求しています。一見、ファンタジックで非日常的な世界が描かれる作品の中に現実のリアリティをほんのりと感じられる増田の作品は、描かれるモチーフと時間をかけてじっくりと自身の心と対話をしながら少しずつ重ねられた淡い色鉛筆のタッチが絶妙に交わり、心の奥底に隠れる繊細な表情を捉えているかのようです。

吉澤知美は、日常生活の中で繰り返されていく、生・死、光・影、喜び・悲しみ、快・不快といった、常に“対”となる存在があることで、互いの存在を確かめ合い、成り立っていくことに焦点を当て、主に油彩を使って制作しています。近年では、日々の制作時間の制約にも伴い、鉛筆画を描くことも多くなりました。油絵と同様に、彼女の作品に描かれる女性達はどれも、不安とも穏やかとも取れる表情で、その存在が主張されるかのような何もない背景に静かに現れます。「“対”があることでより一層一方を強く感じることができるのではないか。」という自身の問いに答えるようにして、一枚の絵の中で二つの存在を見せられるようにと描きます。溶け合った一つのものになる前に感じるものに触れたいと思いながら、形のない一瞬を求め続け、形を構築していくのです。描かれるモチーフが、その見かけとは別の何かを暗示していることも多くあるのが吉澤作品の魅力の一つだと言えるでしょう。

まとまった時間を自身の制作にあてることが難しい日々の中、少しずつ進めて完成させた作品群です。「作品を作りたい」という強い想いと周りからのサポートや理解を得られなければ生まれなかった、ママ達の新作群を是非お楽しみください。


中山 恵美子 Emiko Nakayama

1988 東京都生まれ
2009 サレジオ工業高等専門学校 デザイン工学科インテリアコース 卒業
2011 多摩美術大学 造形表現学部 油画コース 卒業
2017 9月から作家名を金澤恵美子から中山恵美子に変更する

主な個展
2020 「民草絵画展」 Gallery Hasu no hana(東京)
2019 「騒がしい気配」 Gallery Face To Face(東京)
「海」 s+arts(東京)
2018 「Inspiration 中山恵美子展覧会」 Gallery hasu no hana(東京)
2017 「金澤 恵美子展」 Shonandai MY Gallery(東京)
2016 「金澤 恵美子展」 Shonandai MY Gallery(東京)
2014 「金澤 恵美子展」 Shonandai MY Gallery(東京)
2013 「金澤 恵美子展」 ANOTHER FUNCTION(東京)

主なグループ展

2026 「mamas」 s+arts(東京)
2025 「オモチャの気持ち展」 Galleryころころ (東京)
2021 「s+arts summer exhibition」 s+arts(東京)
2020「s+arts christmas exhibition」 s+arts(東京)
2018 「One Man Show+Plus」 Gallery FACE TO FACE(東京)
「VOCA2018」 上野の森美術館(東京)
2017 「Shonandai MY Gallery 10th Anniversary」 Shonandai Gallery(東京)
「響きあう絵と書 金澤恵美子・三輪初子 二人展」 Galleryころころ(東京)
「Young Art Taipei 2017」(台北 / 出展:Shonandai Gallery)
2016 「Solo International Art Camp 2016」Taman Budaya Surakarta(ジョグジャカルタ、インドネシア)
「本江邦夫プロジェクト展の軌跡」ANOTHER FUNCTION(東京)
2012 「旅立ちの日は霧、だった。」展(GALLERY45-8/東京)
「絵画的世界の窓展」 Galleryころころ(東京)
2011 「第47回主体展」 東京都美術館(東京)
「第76回新制作展」 国立新美術館(東京)
2010 「第75回新制作展」 国立新美術館(東京)
「ART41クレアーレ青山」 クレアーレ青山アートフォーラム(東京)

三橋 灯 Akari Mitsuhashi

1984 東京生まれ
2008 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業 
2010 多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科絵画専攻油画領域修了

個展
2023  Nikki / s+arts(東京)
2021 bright / s+arts(東京)
2020  ≒  nearly equal / s+arts (東京)
2017 Shonandai MY Gallery (東京)
2015 Shonandai MY Gallery (東京)
2014 ASAGI ARTS (東京)
2013、11、10、08 Shonandai MY Gallery (東京)

グループ展
2026 mamas / s+arts(東京)
2022   s+arts summer exhibition / s+arts(東京)
2019 LUMINE ART FAIR / LUMINE0 (東京) / s+artsより
Newly Nowadays / s+arts (東京)
2018 Mellow in May / Shonandai Gallery (東京)
2017 Shonandai MY Gallery 10th Anniversary / Shonandai Gallery(東京)
YOUNG ART TAIPEI Sheraton Grande / Taipei Hotel (台湾)
My pleasure / ASAGI ARTS (東京)
Group Show / ASAGI ARTS (東京)
2016 調布会 / みるめGallery (東京)
2015 Affordable Art Fair / F1 Pit Building (シンガポール)
調布会 トコン・ダラーム・バサール・ウタラ (東京)
2014 ART APART FAIR / PARKROYAL on Pickering (シンガポール)
2013 Pair 展 / Shonandai MY Gallery (東京)
調布会 / Itazu Litho-Grafik (東京)
「新たな様相」展 / REIJINSHA GALLERY (東京)
YOUNG ART TAIPEI / Sheraton Grande Taipei Hotel(台湾)
2012 460人展 / 名古屋市民ギャラリー矢田 (愛知)
2010 New Year Expo:International cultural exchange exhibition巡回展 / Riviera Hotel (カザン・ロシア)
2009 International cultural exchange exhibition / SAVOY HOTEL (モスクワ・ロシア)
第一回青木繁記念大賞西日本美術展 / 石橋美術館 (福岡)
MY Harmonious Exhibit 2009 / Shonandai MY Gallery (東京)
2008 五美大展(卒業制作作品福沢一郎賞受賞) / 国立新美術館 (東京)
CAAF2008/24+6 / クレアーレ青山アートフォーラム (東京)
2007 パルテノン多摩美術公募展 / パルテノン多摩 (東京)
絵画展 / 文房堂ギャラリー (東京)
DISCOVERY 2007 / KEY gallery (東京)

その他
第23回ホルベイン スカラシップ奨学生(2009~2010)

増田有美  Yumi Masuda

1983 福島県生まれ
2008 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2010 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了

個展
2025 「ただ、そこに有るもの」s+arts(東京)
2018 「増田有美 展 ‒Hide and Seek‒」Shonandai Gallery(東京)
2017 「増田有美 展」Shonandai Gallery(東京)
2016 「増田有美 展 ‒Looking for a stranger‒」Shonandai MY Gallery(東京)
2015 「増田有美 展 ‒ I'll find you ‒ 」Shonandai MY Gallery(東京)
「増田有美 展 ‒ 瞬間的日記 ‒ 」Art Project Gallery(香港)
2013 「増田有美 展」Shonandai MY Gallery(東京)
2012 「増田有美 展 ‒ Inner Garden ‒ 」Shonandai MY Gallery(東京)
2011 「増田有美 展」Shonandai MY Gallery(東京)

グループ展
2026 mamas s+arts(東京)
2024  「new year exhibition」s+arts(東京)
2022 「s+arts christmas exhibition」s+arts(東京)
2021 「s+arts christmas exhibition」s+arts(東京)
2017 「Shonandai MY Gallery 10th Anniversary」Shonandai Gallery(東京)
2014 「MY duo 2014」Shonandai MY Gallery(東京)
「藝大Am+ いわき 期間限定アリオス現代美術館!」いわき芸術文化交流館アリオス(福島)
「MUSIC ILLUSTRATION AWARDS 2014」KATA(東京)
2011 「現代美術期待の新星5人展 vol.3」松山三越(愛媛)
「SHINSEIDO SPROUTS vol.2-Nippon-」新生堂(東京) 
2010 「MY Harmonious Exhibit 2010」Shonandai MY Gallery(東京)
「現代美術期待の新星5人展 vol.2」松山三越(愛媛)
「平成21 年度 東京藝術大学 卒業・修了作品展」東京藝術大学絵画棟(東京)
2008 「平成19 年度 東京藝術大学 卒業・修了作品展」東京都美術館(東京)

アートフェア
2017 「Affordable Art Fair Brussels」 ( ベルギー・ブリュッセル)
2016 「Young Art Taipei 2016」(台北)
2014 「Art Apart Fair 2014」(シンガポール)
2011 「KIAF/11 Korea International Art Fair」(韓国・ソウル)
2010 「ART Singapore 2010」( シンガポール)

吉澤 知美 Tomomi Yoshizawa

吉澤 知美 Tomomi Yoshizawa

1984 名古屋生まれ 東京都在住  
2004 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学
2008 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
    東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻入学
2010 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了 

個展
2017 「吉澤 知美 展」Shonandai MY Gallery (東京)
2016 「吉澤 知美 展」Shonandai MY Gallery (東京)
2015 「吉澤 知美 展」 Gallery Goto (東京)
2013 「YOSHIZAWA TOMOMI展」 Keumsan Gallery(韓国)
   「吉澤 知美 展」 Gallery Goto (東京)
2011 「吉澤 知美 展」 Bambinart Gallery(東京)
2010 「吉澤 知美 展」 Keumsan Gallery Tokyo(東京)
2009 「YOSHIZAWA TOMOMI展」 Keumsan Gallery(韓国)

グループ展
2026 「mamas」s+arts(東京)
2024 「Flowery Friends Collection」Flowery Friends Cosplay(東京)
2020 「tsui」s+arts(東京)
   「House of the Rising Light』Drothy Circus Gallery(ローマ&ロンドン)
2019 「Newly Nowadays」s+arts(東京)
2016 「髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の推薦作家によるアートで聴く音楽ジャケットアート展Ⅲ」PALETTE GALLERY (東京)
2015 「WILL」Shonandai MY Gallery (東京)
   「MY duo 2015 片山穣・吉澤知美」Shonandai MY Galley (東京)
2014 「アートで聴く音楽♩CDジャケットアート展」Gallery ARK (神奈川)
   「山本冬彦コレクション展」やさしい予感Gallery(東京)
2012 「山本冬彦が選ぶ- 珠玉の女性アーテイスト展」 銀座三越(東京)
2011 「no where  ここではないどこかへ」 Bunkamura Gallery Tokyo(東京)
2010 「ひとひと」 Bambinart Gallery(東京)
2008 「五美術大学卒業制作展から選りすぐりの作家6名による魅惑の展覧会」 Galaxy Countach(東京)
   「GIRISH BLENDS」 gallery ni mode(東京)
   「CAAF 2008/24+6」 CREARE AoyamaArtForum (東京)
   「Asian Young Artist」 Keumsan Gallery Tokyo(東京)
2006 「3人展」 東京藝術大学学生会館(東京)

ART FAIR
2015 「ASIA HOTEL ART FAIR SEOUL2015」Keumsan Gallery(韓国)
   「Young Art Taipei 2015」Shonandai MY Gallery (台北)
2014 「AHAF HONG KONG/Marco Polo Hong Kong Hotel/triple」Keumsan Gallery(香港)
2013 「AHAF SEOUL」Keumsan Galley(韓国)
2012 「AHAFHK12/Asia Top Gallery Hotel Art Fair /Round in Circle」Keumsan Gallery(香港)
2011 「ART FAIR TOKYO」Bambinart gallery(東京)

賞歴
2008 台東区長賞 東京藝術大学卒業制作 (台東区役所買い上げ)

装丁画
2016 『ほろびぬ姫』井上荒野(新潮社文庫)